ジョギング熱はまだ続いている訳ですが、ここ数ヶ月、急に膝の関節に痛みを覚えるようになっていました。5キロくらい走るとだんだん右膝の関節に違和感が。そしてそのままどんどん違和感は大きくなっていって、ずきずき痛み出す。もう走るどころではありません。10メートル走って20メートルは歩き。また10メートル走ってこんどは50メートル歩き。以前は15キロくらいなら充分走れたはずなのに、一体全体どうしたというのか。体重が少し増えたからそのせいなのか?
そんなことで悩んでいたときに、たまたま本屋に平積みされていたのがこの本、「BORN to RUN 走るために生まれた」です。筆者クリストファー・マクドゥーガルは、なぜ自分が走るとあちこち故障するのか、その原因をつきとめるために、メキシコの奥地に住む「走る部族」タラウマラ族をはるばる探しに行きます。まあ、そのいきさつがぐいぐい読ませるおもしろさ。変な連中がどんどん登場してきて、最後のクライマックスまで飽きさせません。で、それは読んでのお楽しみ。結論だけ言うと、初心者用の分厚いクッションを使ったシューズのせいで、けが人が多数出ているということ。タラウマラ族のランナーは、古タイヤを足の形に切っただけのサンダルで、時には百キロ以上を何事もなく走りきる。結局、もともと人間の足にはちゃんと走る能力があるのに、クッション付きのシューズが出てきたために、踵で着地するようになって無理が生じているのだということ。だったらどうすればよい?そう、もとに戻せば良いだけのこと。裸足で走る。あるいは、はだしで走るのと同じフォームで走る・・・ということで、うまさんは半信半疑、このはだしフォームの靴を買ってきました。
この本がアメリカでかなり売れ、裸足走り(barefoot running)がブームになっている様子。シューズ会社も指をくわえて見ているはずがない。すわ好機とばかりに新製品を発売しているのですよ。具体的にいうと、ナイキのNIKE FREE、ニューバランスのMinimus、ビブラムのファイブフィンガー、そしてメレルのベアフットコレクション。
一番よさげなのは、ビブラムのファイブフィンガー。しかーしこれが名前の通りの形。つまり最近はやりの五本指靴下が靴になったといった風。これじゃあ職場に履いていけません。職場に着くまでに、電車の中で注目を浴びてしまう。いかんいかん。
で、サイズがあったのがメレル。即買いです。
早速いつもの10キロコースを走ってみます。
1キロも走れば、今までのクッション満載の靴と全く違うことが体で分かります。靴底はペラペラ。だから着地するときには、足の土踏まずの前で着地。そのときに膝は曲がっています。だから着地の衝撃は、ふくらはぎの筋肉で受け止めることになる。すぐにふくらはぎが張ってくるのが分かります。5キロ地点。膝は何ともなし。すごい。かならず襲ってきていた痛みが全くない。そのかわり・・・痛ーい!ふくらはぎが。いつもは靴のクッションで中途半端に和らげられていた衝撃が、全部こっちにきているのだから、これは仕方ない。でも、あちこちに書いてある理屈通りですよ。ふくらはぎの痛みは何度か走るうちに鍛えられてなんともなくなるでしょう。
走り自体はとても気持ちのいいものでした。やっぱり、裸足フォームが人間本来の走り方なんでしょう。江戸時代の飛脚もクッションなんかなしで走り詰めだったわけだしね。
そういえば膝が痛み出したのは、靴を新しい「よい」ものに替えてからではなかったか?
ということで、タイトル「走るために生まれ変わった」(というか靴が生まれ変わっただけか?)うまさんでした。
追伸。でもこんな方向で作られたシューズが一万円以上というのは、ちょっと考えてみればなんだかなあ。まあ安心料だと思っておきましょうか。
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