会津の湯治場二軒と新津温泉

9月。休みを取って、会津に行ってきた。
サイクリングと素敵な湯治場めぐり。
天気はよくなかったけど、雨には降られず、

Ina011秋の磐梯山を仰ぎ、

Ina089つげ義春的宿で、ぬる湯を味わい (横向温泉中の湯旅館)

Ina170自然の脅威を目の当たりにして

Ina149すごい塩ラーメンに出会い、

Sina189

すばらしい湯づかいの湯治宿に泊まり、(早戸温泉つるの湯)

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新潟では強烈な油臭の素朴な湯に浸かって帰ってきた。(新津温泉)

三軒しか温泉に浸かっていないけれど、みんなものすごく個性的で何度でも通いたい湯。

今度はいつ行けるかな・・・・。

詳しくはこちらでご覧ください。

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サイクルロゲイニングで猪苗代湖一周

猪苗代湖一周サイクリングをしてきた。
仕事が終わって、夜9時、自転車を積んだ車で京都を出発。
仮眠を取りつつ、翌朝猪苗代湖到着。

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秋を感じながら、

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激坂に耐え

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水上交通の守り神こんぴらさん

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「鬼沼」といういかめしい名前に似つかわしくないやさしい風景に出会い

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うまいラーメンを食べ

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定番の遊覧船に出会って満足満足。

詳しくはこちら でどうぞ。



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自転車の楽しさ

 痛っ!ときどき足の土踏まずに激痛が走る。夜になると、ほんの少し指で触れるだけでも飛び上がるほど痛い。
 朝、起きてトイレに立つと足の裏に引きつるような痛みが走る。
 足って、内臓の悪いところが出るというから(リフレクソロジーだっけ?)、内臓関係なのかと思っていた。
 でも、調べてみるとそうではなかった。なんと、足の裏の筋肉に付いている膜(筋膜)が炎症を起こしている「足底筋膜炎」という病気らしいのだ。
 やれやれ。せっかく出勤時間が一時間遅くなったので、毎朝40分ばかりのんびり楽しく走っていたのに。いわゆるスロージョギングというやつ。のんびり走るから全然疲れないし、朝からとてもすっきりする。せっかく習慣になったところでこの体たらく。
 しかーし・・・そうか。なにも、走るだけが運動ではなかったんだよ。
 で、自転車なんである。今まで乗っていたのは、仲の良かった同僚に、仕事帰り、ホームセンターまで車で送ってもらって買ったもの。一万円くらいだったっけ?の安いやつ。その後同僚は若くして亡くなり、もう13回忌を終えている。そろそろガタが来て買い換えようと思っていた矢先のこと。
 早速自転車について調べ、ちょっとしたツーリング位には出かけられる、クロスバイクを購入。といってもそんなに懐具合がいいわけでもなく、エントリーモデル。一番多く出ているという、Giantという会社のにした。
 乗ってみると、軽くてとてもスムーズに走れるやないの!
 で、自転車に関する情報を集めてみると「輪行」という言葉に出会う。なんでも、スポーツタイプの自転車は前後のタイヤを簡単に外せるので(確かに、レバーをこじるだけですぐ外せた)、その状態でそれ用の袋に入れれば追加料金なしで電車に乗せることができるという、素晴らしいシステムのことを言うらしい。
 これだ!早速それ用の「輪行袋」を手に入れ、新しく相棒となった自転車を電車に乗せ、岡山を走ってきた。日常とかけ離れたところを自分の力で漕いで進むという爽快感。これは素晴らしいですよ。もうやみつきになり、7月以来8月現在まで、3回も「輪行」実行。輪行以外にも京都から北山の峠を越えてみたり琵琶湖を走ってみたり。
 ルートをきちんと読まずに、いつまでたっても終わるそぶりも見せない見上げるような急坂の峠道を一日に三つも組み込んでしまったりして往生するという経験もしたけれど(これはきつかった。特に青垣峠)、走り終わってまた電車に乗ったときの爽快感はえもいわれぬ快感。いやあ、自転車っていいわ。今までの旅に加えて、自転車旅がレパートリーに加わった。

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電車の最前部に固定。

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岡山の「片鉄ロマン街道」。旧片上鉄道廃線跡を軽やかに走る。


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実験・・・糖質制限ダイエット中に糖質を食べてみた

めずらしく、まだ続いている糖質制限。

糖質制限中は、体は疑似飢餓モードになっている。だから糖質が入ってくると慌てて脂肪に変えて貯め込んでしまうという理屈。前に、がんがん糖質を取った飲み会の翌日、1.5キロも増えていたので、あの激太りは本当にたった一回の糖質のせいだったのか。実験してみた。

Graph1_2実験その1

6月25日 昼食に天ぷらそばを食べる。そのままなにもしない。(実は前日の昼も、おかずが甘いものばかりで心配していたらやっぱり・・・)

夕方体重を量ると、あっという間に500グラム以上増えている。
その夕食からまた糖質制限に入る。体重は下がり始める。


実験その2

7月3日。昼に濃厚どろどろスープのラーメンを食べて、その一時間後、15キロを二時間ほどかけてゆっくりジョギング。

夜から元通り糖質制限食。体脂肪率は前日より少し増えているが、体重は下がっている。


結論らしきもの

糖質制限中に糖質(炭水化物)満載の食べものを食べると、一食だけでも一挙に体重が増える。でも、ほどなく運動をすれば体重は増えない。ということは、急に糖質制限を止めて運動しなければものすごいリバウンドに襲われるということか。こわ~。

 

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糖質制限ダイエット 一ヶ月経ちました

 

きっかけ

 「ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか」と、「ナチュラルボーンヒーローズ」を読んだこと。不思議なことに、両方とも糖質制限の食事法を勧めている。最初は軽い気持ちでやってみた。

理屈

 人間のエネルギー源としては、糖質と脂肪がある。糖質がある時には糖質から使われていくが、糖質を取らないと、脂肪を直接使う体質になる。

結果

体重 3キロ減。
体脂肪率 おおむね4%減。

5月28日(土)
 一日目 昼までサンドイッチだのラーメンだのソフトクリームだの、と糖質だらけのいつもの食事を採る。糖質制限なんてするつもりはなかったから。でも、車を運転していると、シートベルトで絞られたお腹が饅頭のようだ。温泉で鏡を見ると、写っている「はず」のシルエットとはぜんぜん違うブザマな姿が、情けない顔でこちらを見つめている。
 決めた。あの本に書いてあるとおり、いっちょやってみよう。
 今日はキャンプ。倉吉市のスーパーマーケットで食事を購入。最初だし、よくわからないので、肉類の惣菜を中心に揃える。写真の通り。ローストビーフ、焼き鳥、豚肉を煮たもの。

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 ↑これ、本当は日本酒×、焼き鳥も「たれ」に糖質いっぱいで×塩ならOK。

 二日目 
 不思議なことに昼前までおなかが空かない。朝食は食べずに、昼前に昨日残ったゆで卵と手羽先の煮込みを二つ食べる。夜、自宅にて。ごはんはやめておかずだけ。

その後、毎日の食事

 朝食は納豆+生卵に、前の夜のおかず。

 昼食は肉(鶏、豚、牛)+野菜、ふすまパンにチーズやゆで卵。(ふすまパンは自宅のパン焼き機で連れ合いに作ってもらったもの)

 もやっぱり肉or魚料理、野菜、味噌汁、ヨーグルトなど。

 おやつ カシューナッツ

 お酒 日本酒→ウイスキーや焼酎

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↑ある日のコンビニ昼食。全部セブンイレブンにて購入。


・・・そんな感じで1ヶ月。ご飯もの、麺類、小麦のパン、お菓子類は一切食べていない。

三日目くらいから、出てきた変化。

その1
 甘いおやつが全然ほしくならない。
 それまでは、仕事中に、間違いなく「チョコレートを一つ」、「あともう一つ」って感じで、箱に入ったアーモンド入りのやつをぼりぼり食べ、一日で半分くらいは空けていたのに。
 おやつが切れると一日もたない・・・という強迫観念で、必ず何かを買ってから職場に向かっていたのに。
 帰宅してからも、夕食後は毎日夫婦でおやつをぱくぱく食べていたのに。

その2
 ごはん、ラーメンがほしくならない。
 特にラーメンは大好物で、外食と言えば第一の選択肢がラーメンだった。なのに、不思議と我慢しているというのでもなく、ほしいとは思わない。

その3
 「あー食った食ったー」という満腹感が来ない。おなかにはいっぱい詰まっているので、もうこれ以上食べられないのだけれど、ただそれだけ。不思議な感覚。たぶん、糖質をほとんど食べていないので血糖値が上がらず、血糖値に連動している満腹中枢が働かないのではないかと推察。それとも、今まで何十年もの間「満足満足!」って感じていた糖質いっぱいの食事を食べた状態を脳が覚えているからか?

その4
 体重は減る。体脂肪率も減る。

 ただし、飲み会でビール(糖質多し!)を中ジョッキに三杯、酔っぱらってピザを三分の一ほど食べた翌日はなんと1.5キロ近くリバウンド。その後、糖質制限にもどすと、二日かけて食べる前の数値にもどり、その後はまた順調に減っていく。
 たぶん、体は疑似飢餓状態モード(脂肪燃焼モード)になっているのに、急に糖質がじゃんじゃん入ってきたので血糖値が上がり、インスリンが出て、すわ大切な養分じゃ、ささ脂肪にいいっ!早う貯めいっ!て感じで余さず脂肪に変えたのではないかと推察。

Graph

↑これが体重と体脂肪率の変化。6月11日にビールやピザ。そして、本日6月24日は昼食の味付けに甘いものが多いなと思っていたら、やっぱり。

その5
 糖質制限する前は、昼食後、必ず机に突っ伏して寝ていたのに、全然眠くならない。これは本に書いてあったとおり。食事をしても糖質がほとんどないので血糖値が上がらず、従って、糖質を食べた時のようにインスリンが出て血糖値を急激に下げる結果眠くなる、というサイクルが起こらなくなっているのだろう。

 その6 大の日本酒党だったのに、ちょっと飲んでみるとものすごくあまったるく感じられてしまう。

困ったこと

その1
 家族に迷惑がかかること。平日の夕食は連れあいに作ってもらっているので、僕一人のためにメニューがややこしくなる。あれだめこれもだめってなるから。当たり前に食べていた、ジャガイモとか餃子とか中華風の甘酢あんかけとかみんなだめ。(糖質制限食は、自分一人)

その2
 外食で入れる店がほとんどない。居酒屋でつまみ中心。安いステーキ屋でごはん抜き。そのくらい。いかに世の中の食事が糖質中心に回っているか思い知らされる。しかも高くつく。→コンビニで売っている、鶏肉の載っているサラダは重宝する。これにチーズやゆで卵を組み合わせると糖質制限食がうまく作れる。

後記
ファミレス「ザ・めしや」は、すきなおかずだけ組み合わせられるので、とても具合がよいことを発見。

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↑「ザ・めしや」で選んだばっちり糖質制限食。

その3
 ツイッターを見ていても、飯テロをはじめとして、世の中で「うまかったー!」と叫んでいるのはほとんど糖質食。ラーメン。ケーキ。丼。ソフトクリーム。さぬきうどん。じゃじゃ麺。蕎麦、カレー、日本酒・・・。全部アウト。特に欲しいとは思わないのだけれど、選択肢が異様に狭まって、はたして食べるヨロコビはどこ行った?という気分になる。家族で、あるいは親戚と外食するときにも一人だけ「困ったちゃん(古っ!)」になってしまう。

 で、・・・今、食べる「ヨロコビ」、「あー、食った食った満足~」っていう感情を再び味わってみたくなっている。いきなり元通りの食事に戻すと、とてつもないリバウンドが待っているのは、飲み会での経験で明らか。
 で、明日の昼食に蕎麦を食べてみる。ちょっと怖いけど、結果はまたのちほど。

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キャンプと夜とバルトーク---一向平キャンプ場の一夜

 「はいはいどうぞー。何時ごろに着かれますか?」
 ん?軽すぎやしないか。名前も聞かれないよ。拍子抜け。五月末の土日なんだから、ファミリーで混んでいるんじゃあ・・・と恐れていたのだけれど。
 待ちに待った月一回の土日連休、うれしくてしようがない。鳥取の温泉をいくつかめぐって、大山の中腹、一向平キャンプ場に予約を入れる。
 着いてみると、今日は僕以外にだれもテントを張らないのだそうだ。100以上あるらしい広いテントサイトはよりどりみどり。ひな壇のように高いところから低いところまで、一つ一つ区切ってあって、きちんと管理されている。環境保全協力金を入れて一泊二日で1600円。
 早速テントを設営、準備してきた酒をちびちびやりながら持ってきた本を読む。開け放した入り口からは、木漏れ日に揺れて見えるキャンプ場がはるかの向こうまで見渡せる。

 

 

 

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 聞こえてくるのは、鳥鳴く声、虫の羽音、そして時折通り過ぎる風がざわざわと木々を揺らす音だけ。夕方までに熊よけの鈴の音が何度か、山の方から近づいてきて、下界へと遠ざかっていった。
 ゆっくり日が傾き、辺りは闇が支配する夜の世界へと変わる。ふと気づく、管理人さんはもう帰ってしまった。数キロ四方に、僕以外、人は誰も居ない。

 バルトークの音楽を聴いたことがあるだろうか。伝記を読むと、彼は普通の人には聞こえない音が聞こえたようで、何キロも先の森へ迷い出てしまった飼い猫の声も聞き取ったという。そんな彼の作品の中に、「夜の音楽」というのがある。(リンクはYouTube)
 風変わりな不協和音の中に、夜しか聞こえない物音、あるいは夜でも普通の人には聞こえないような音が鳴っては過ぎ去っていく不思議で緊張感あふれる音楽。好きな曲の一つなのでいままで何度となく聴いてきた。もちろん聴くのは決まって夜である。

 

 

 

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 でも、いつもの夜と今日の夜とでは全く違うということが、今日ははっきり分かる。
 テントの中で一人じっとしていると、まさに「夜の音楽」なんである。街の夜では味わったことのない濃厚な気配と音が、薄い化学繊維を通してぐんぐん迫ってくる。圧倒的な闇の気配に畏れを感じてしまう。この気配にあらがってもどうしようもないという諦め。圧倒的としか言いようのないすごさ。普段はいろんな雑音や雑念に紛れて聞こえない音や気配が、周りに誰もいない環境になって初めて聞こえ、感じられ始めたのかもしれない。酒で頭は痺れながらもこの気配に酔う。ここはもう闇の支配する夜の世界。このままここから出られないのではないかという感じさえする。「夜の音楽」の、あの緊張感がびんびん伝わってくる。
  いつの間にか眠ってしまったらしい。鳥のさえずりに目覚めると、そこはもう太陽の支配する明るい世界。元の世界に戻ってこられたんだ。ほおっと安心する。

 

 

 

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 キャンプは楽しい。

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べるもんたって何や?

「ベル・モンターニュ・エ・メール」、「ラ・マル・ド・ボァ」。これいったい何でしょう?
 フランス料理のメニューみたいなこれ。鉄道好きならもう、はいはいあれねっ、て感じだろうが、実は、これ、JR西日本の観光列車の名前なんである。前者は富山県の城端線と氷見線を走り、後者は瀬戸内を走る。「ボァ」ってアをちっちゃく読まないといけないらしい。
 のけぞったね。これ聞いて。
 ちなみにJR西日本の発表によると、前者は「このエリアの特徴である『美しい山と海』をフランス語で表現しました。国内のお客様にインパクトを与えるとともに、海外のお客様にも認知いただける名称としました。」、なんだってさ。
 列車名見て、きちんと意味が分かる人が何人いる?僕もよくわからないよ。ちなみに、後者の意味はフランス語で「木製のカバン」なんだそうな。
 あほかいな。大体なんでフランス語使うわけ?確かにインパクトあるけど、むかっ腹が立つインパクトだね。それに「海外のお客様」がみんなフランス語をわかるとでも思っているの?このズレた感覚、本当にイラッとくる。
 「フランス語ー(「ごー」ってのばして発音よろしく)なんか使(つこ)といたらかっこええやん。」くらいに思っているんじゃないの。
 CMなんかでも、いまだに、そこ別に日本人でもいいやろ、というところにわざわざ西洋人、それも白人を持ってくとかね。それとおんなじ。無意識にそうなってしまうとしたらちょっと怖い。わざとやってるのだったら、ばかにするなと言いたい。
 鹿鳴館の時代じゃないんだから、いいかげんこの「欧米かっこいい病」何とかならないかなあ。美しい日本語がいくらでもあるだろうに。情けないわ。ほんと。
 ただね、わざわざ愛称を「べるもんた」ですよ、って、公式に出しているのは、なんだか大阪っぽくてほんのちょっとだけ笑える。もとの単語の途中でぶった切ってて、何の意味もなさなくなってしまってるし。「マクド」みたいな。
 それでも、みどりの窓口で「べるもんた一枚」って頼むのは勘弁。列車好きとしては、本当は乗りたいんだけどね。やれやれ。


べるもんたの正体はこちら

ラ・マル・ド・ボァはこちら

両方ともいい感じなのにね。

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方言もったいないよー

 四月に夫婦で東京に行ったとき、「木のおもちゃ」という看板を見て、二人声を揃えて「きーのおもちゃ」って読んだ。思わず顔を見合わせて、

 「うわ、めちゃめちゃ目立つやん、『きー』やって」と笑いあった。これでも奥さんは、学生のころ東京で共通語をしゃべっていて、僕が初めて会ったときはまったく関西出身だと分からなかったほどなのに、である。ちなみに僕は、しゃべった瞬間に「関西出身でしょ」って見破られてた。

 普段、周りはみんな関西弁、という世界に住んでいるから、二人の会話が目立つことはない。まあ、ののしり合いでもしなければね。(しないけど)で、こうやって、違う地方に来てみると、ああ、本当に違ってたんだなとしみじみ分かる。

 さて、地震の被害を受けた熊本で、中学生くらいの女の子がインタビューを受けていた。でも、無理に共通語のアクセントに直してしゃべろうとして、まったく平板で抑揚のない、自信のなさそうな話し方になってしまっていた。インタビュアーはアナウンサーだからもちろん共通語で聞く。子供は、それにけおされて普段しゃべっている言葉とは全然違う言葉を、無理して絞り出している感じがした。見ていてなんだかとてもかわいそうな気がしたのだった。

 江戸時代には、それぞれの藩で言葉が異なっていたため、特に離れたところ同士では共通語は、なんと漢文であったそうな。

 また、幕末から明治の初め、薩長の官軍と東北六藩の佐幕軍とのあいだで行われた会談は、お互いに全く話が通じず、武士のたしなみとして両者が知っていた謡曲の文句に節をつけて行ったという。一大事の会議、両者互いに譲れない主張をきっぱり通さないといけないときに、お互いに謡曲をうなっていたとは。必死の形相で、今の状況に合う歌詞を見つけて声を張り上げる武士を想像するだけで、その滑稽さに笑ってしまうなあ。でもこれ本当の話。もちろんそこまでしても、言いたいことはあまり伝わらなかったという。(民族の創出 岡本雅享 による)まあ当たり前でしょう。だって、今、お互いに知っている歌の歌詞だけで会話をすることを想像すると、そりゃあねえ。逆にゲームとしてやってみると面白いかもって話しで。

 その後、明治政府は全国に学校を作り、教科書で同じ言葉を学ぶようにした。そして大正十四年にラジオ放送が始まることで、みんな共通の言葉を理解できるようになっていく。同時に、方言は恥ずかしいものだよ、という認識が広がっていく。なんと、学校で方言を使ったら「方言を使いました」という意味の札を首から提げられたという地域もあるほどなんだから。あーおそろし。でもこれも本当。母が小学校時代はそうだったのだそうだ。ちなみに母の出身は奄美大島なんだけどね。

 で、現代。旅好きの僕は、日本各地に行くけれど、列車の中で若い人がしゃべっている言葉を聞いて、分からなかったことはまずない。鹿児島でも青森でも。ってことは、逆に言えば、若い世代で方言がどんどん失われているということではないの?言葉は文化なんだから、これは本当に残念でならないねえ。たとえば、関西でよく使う「しんどい」という言葉。これは、共通語で「疲れた」とはちょっとニュアンスが違う。「無理」ともちょいと違う。「しんどい」としか言えない部分があるわけ。「しんどい」がなくなってしまえば、その部分は消えてしまう。

 全国津々浦々共通語が行き渡っているこのご時世に、これ以上方言をなくしてしまっていいんだろうか、と思う。せめて、ラジオもテレビも各地の放送局は、もっとその地域の方言でしゃべるべきじゃあないだろうか?全部でなくても、もっともっと多くの時間を方言での放送に割くべきではないの?そして、風前のともしびとなってしまった各地の方言をもう少し守ろうよ、というのが本日の結論なのだった。

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信州を走って

 年甲斐もなく、スーパーカブで長野県を中心に千キロほど走ってきた。帰宅した明くる日、招かざる鈍い腰の痛みと引き替えに感じたことがある。
 信州ってのは山の国だね、などときざな言いまわしを真似てみるまでもなく、やっぱりそこは山の国だった。
 岐阜から木曽に入ると視界の両側にはぐいと首を持ち上げるまで間近に迫る山並そして真上に近いところだけ狭く感じる空。
 北上して松本に入ると遙かのかなたまで続く飛騨山脈の神々しいまでの稜線。
 上田あたりでは押しの強い山容で見るものを圧倒する浅間山や独特なぎざぎざをたどって八ヶ岳(多分)。長野は・・・あれ、今回の最北、長野市松代では立ち寄りで入った温泉の強い湯に当たって、風景どころではなかった。

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木曽と反対の伊那谷では木曽山脈がどっしり横たわり、反対側には赤石山脈が視線を遮る。

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 信州、とひとことで言っても場所が違えば山が違う。でもおよそどこを走っていても、とてつもない力で人を魅了する強大な山が人々を見おろしている。そんな感じ。信州で育った人は、これを当たり前と思っているのかもしれない。信州を離れて初めて山のない味気なさに気づくのかもしれない。
 実はこんな「すごい」風景にかこまれているのって奇跡的なことなんだよ、って、宿泊先の伊那市で、きゃっきゃっはしゃぎながらお父さんの手を引く子どもを見て、そう思った。

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千原温泉の湧出音

 足もとからわき出すことで有名な島根県は千原温泉。廃止が噂されている三江線の、沢谷駅から山を歩くこと約一時間。
 ご主人によると、昔は湯治宿として営業していたのだが、今はもう泊まりは受け付けていないそう。
 34℃のぬるい源泉が、気泡と一緒に湧きだしてくる。じっと湯船に座っていると、ぽわぽわと気泡のはじける音が天井にこだまして、なんとも言えないすばらしい音を奏でる。まるで水琴窟のなかにいるような。たまたま空いていたので、ご主人に勧められるままに一時間ほどまったり。
とりあえず音をアップしてみた。

「千原温泉の音」(MP3ファイルです)

それではどうぞ。

Ssa065

こんな風にわき出してきます。

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